プロセスは、企業の内部業務を管理するものである。プロセスは、仕事がどのように行われるべきかを記述するものである。プロセスについて発言権を持つ者は、仕事の進め方についても発言権を持つのである。ドイツのプロセスはどのようなものだろうか?
成功要因
ドイツ人にアンケートをとると、企業の成功に最も重要な要素として、人に次いで「仕事の進め方」を挙げるだろう。しかし、時には、プロセスが人のためよりも、人がプロセスのためになることが求められているように見えることもある。
演繹的思考と帰納的思考
演繹的思考は推論である。一般的または普遍的な前提から、特殊なものについての結論が必然的に導かれる。ドイツのプロセスおよび手順は仕事をする方法の指導を提供する基準および標準に基づいて演繹的に着く。
保証と道具
ドイツ人にとって、ゴールとゴールまでの道のりはほとんど区別がつかない。製品と、製品に至るプロセスは表裏一体である。仕事の結果、つまり製品やサービスは、それに至る過程と同じだけ良いものである。
規律と逸脱
プロセスは、適合性と柔軟性のバランスがとれているときに最も効果的である。ドイツ人は、特定の状況のパラメータに基づいた解釈を可能にする、一般的に策定されたプロセスを好む。判断は訓練と経験によって行われる。
権力としてのプロセス
もしプロセスや手順が企業の内部業務を管理するマニュアルを構成しているとしたら、そのマニュアルを書いた人が仕事の進め方を決定することになる。特に、複雑な製品やシステムの開発、製造、設置にプロセスが不可欠な産業分野では、この傾向が顕著である。ドイツ人は製品志向が強いので、社内のプロセスについて本能的に発言権を持とうとするのである。